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介護するということの要介護者と、サポートをする側からの考え方について

介護するということの考え方についての詳細

介護するということの考え方についての説明

「介護」と聞くと、大概身近な祖父母や両親を思い浮かべる方も多いかとおもいます。

私は介護老人保健施設に勤務していたことがあります。
沢山のご家族様と接しましたが、だいたい口をそろえておっしゃるのが「申し訳ない」と、「恥ずかしい」でした。

つまり、自力で自宅で自分たちで、身内を見ることができない。それを恥じていらっしゃるのです。

子供たちがそれぞれに独立し結婚し子供も生まれ、みな離れ離れに暮らしているので、一人暮らしの認知症では難しいので、施設に入れたいというケース。
もともと家族間で仲が悪く、みなバラバラに暮らしていたが、倒れられて誰も面倒みたくはないから入れるケース。

ですが、やはりみなさん 施設へ入れることへの抵抗はあり、とても恥じている印象がありました。

面会にいらっしゃるときも、誰も責めるわけがないのに、自ら「本当は自宅でみれたらいいんですけどねぇ、、、。」と自宅で介護をできないことへの説明をするご家族の多いこと。
本当に施設にて介護を行うことは、恥ずべきことなのでしょうか。
実際、入所されているご本人と話をさせていただくと

お風呂やトイレが不安(自力で出来ない)

歩行ができない

車いすで自宅でくらせない

いざというときに、1人暮らしで誰も気づかない危険がある

食事も作るのが大変

ここにいれば、たくさんの話し相手がいる(一人じゃないという安心もある)

「確かに、自宅に帰れるものなら帰りたい。」 それはみなさん口をそろえて開口一番にいう言葉です。

自宅に一人暮らしでぽつんと毎日すごす方。ご家族と暮らしていても、日中はみなさん仕事に出掛けていて、やはり一人で過ごすことになる方。
たしかに集団生活ですから、人間関係のトラブルもあるでしょう。プライバシーも自由もあまりないなどデメリットも数多くもあるでしょう。

しかし入所されている方は、ここにきてたくさんの友人ができ、毎週面会に来てくれる家族と日曜にお昼を食べに出かけ、かわいいひ孫たちに囲まれて、「うるさくしてごめんなさいね」と、とても幸せそうに過ごされていました。

個人それぞれに、幸せの形は違うと思います。人生の最後の時期におとずれる介護時代を、介護を受ける側もする側も、それぞれに希望にそった過ごし方をして、お互い幸せに過ごせる。そんな日本になったら素敵だとおもいます。
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